
1月30日日曜日、ハーレクイン社オフィスにて、リージェンシーの会を開催しました。
今回は“リージェンシー”の会ということで、新書ばかりではなく、ハーレクイン文庫、MIRA文庫も含め多くの作品や作家が話題にのぼることが予想され、参加者の方々と十分な情報交換ができるかどうか、私たち社員も会の前からドキドキしていました。そこで、参加スタッフが集まって予習をしたり、虎の巻を作ったり…と念をいれて準備して当日に臨みました。
そして当日…私たちの予想通り、最近刊行された作品から“ハーレクイン・ヒストリカル”時代のものまで、多くのリージェンシー作品、多くの作家の名前が話題にのぼりました。また、新書や文庫で読むばかりではなく、ハーレクインコミックで読んだなど、読み方もさまざま。作品の好みもいろいろ、楽しみ方もいろいろと、いろいろづくしにクラクラし始めたとき、みなさんの意見が一致する瞬間が訪れました! それは、“用語解説やヒストリカル図鑑のようなものを巻末につけてほしい”というリクエストでした。ヒストリカルは、“クラバット”や“ブリーチズ”など独特の服装や、相続や貴族の爵位など難解なことがたくさんあるので、解説があったらうれしい、というもの。私たちもつねづね気になっていたことでしたし、今後機会があったら、ぜひ実現させたいと思います。ご期待ください!
ここでは手始めに、リージェンシーの会で質問があった限嗣(げんし)財産など、相続制度についてご説明します。
- <限嗣財産とフランチェスカ>
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19世紀初頭の相続制度について質問がありましたので、〈伯爵夫人の縁結び〉シリーズ(キャンディス・キャンプ)で活躍している縁結びの達人フランチェスカを例に挙げて簡単に説明します。
夫亡きあと、フランチェスカに残されたのは夫個人が所有していたロンドンの屋敷と寡婦給付金だけ。彼女が嫁いだ伯爵家の領地は限嗣財産だったため、夫の死後は夫の親戚が相続しました。この時代、土地は基本的に世襲財産として長男がすべて相続しましたが、貴族の領地は分割を防ぐために、相続人であっても譲渡したり売却したりできない限嗣財産に設定され、(直系)男系子孫に継がせることが多かったようです。限嗣財産以外に財産があれば妻(や娘)も相続できましたが、フランチェスカの夫は財産を遺すどころか、借金を抱えている始末でした。そのため、残された彼女の生活は苦しく、ひそかに社交界で縁結びを仕事にして生計を立てなければなりませんでした。この時代、女性の経済状況は家と夫しだいで全く違うんですね。
ちなみに、限嗣財産は男系子孫だけ相続可能なものが多いですが、女系子孫だけ相続可能な場合もあり、そういう家では女性が相続人になりました。また、普通の土地は男系子孫がいなければ娘が継ぐことができました。遺言によって女性が土地やお金を相続することもありました。裕福な女相続人をめぐるロマンスは、こういう背景で生まれるのかもしれませんね。
(MIRA文庫編集部 N)
最後に、リージェンシー・ファンである参加者から、とくにおすすめしたいリージェンシー作品を推薦していただきました。たくさんあってご紹介しきれないので、その一部ご紹介します。
新書
アン・アシュリー

- アン・アシュリー作
『罪深き秘密』
(HS-338)※絶版
デボラ・シモンズ

- 『禁じられた花嫁』
(PHS-16)
6月5日発売予定! お楽しみに。











































