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活躍中の翻訳者、生の声 ご紹介 Vol.26

コンスタントに活躍中の翻訳者に、翻訳の道に入ったきっかけ、ハーレクイン社の仕事を始めてよかった点、作品の魅力などについてお伺いしました。

谷原めぐみさん(タニハラ メグミ)

2月5日発売のシルエット・ディザイア『涙にぬれた口づけ』を訳された谷原めぐみさんに伺いました。


翻訳家になりたいと思ったのはいつごろ、そのきっかけはいつですか? また、翻訳家への道を本気で目指し始めたのはいつ、どのように?

 

谷原めぐみ(以下、谷原):学生時代は漠然と文章を作ることに関わる仕事をしたいと思っていました。結局は普通のOLになりましたが、職場で翻訳(実務)をしたのをきっかけに勉強してみたくなり、翻訳学校を訪ねました。もともとミステリーなどの翻訳ものが好きでよく読んでいたこともあって文芸コースに興味を引かれ、仕事帰りに通うことに。読む側の時は、わたしならこういう文章にはしないなあなどとエラそうに批評していましたが、自分でやってみて、原文に寄り添いつつこなれた日本語にする大変さを痛感。一方で自分で納得いく訳文を作り上げていく楽しみも実感し、すっかりはまりました。幸い、トライアルを受けてハーレクイン社の仕事をいただけることになり、現在に至っています。


ハーレクイン社の翻訳の仕事を始めてよかったと思うことはどんなことですか?

 

谷原:出産後しばらく翻訳を休んでいたときに全くの読者として(自分が関わっているとどうしても今後の参考にしようという欲が出るので)ハーレクイン社の本を読みました。初めての育児で双子を抱え、気持ちがささくれがちだったわたしに、ロマンス小説は別世界に浸れる優しい時間を与えてくれました。わたしの翻訳でもこうやって誰かをいやせるのかも。そう思うとわくわくしました。反面、育児との両立に自信がなく、いつ翻訳の仕事に戻れるともわからない不安を抱いていました。ですから、ハーレクイン社から、ゆっくり再開しませんかと長めの期限で仕事をいただいたときは本当にうれしかったです。


実際の翻訳作業についてお訊きします。単語のニュアンスの違いを訳出する際に工夫していることはありますか?

 

谷原:よく知っている単語でも、訳語に悩むときは手持ちの辞書やネットの辞書検索などで用例を見直し、それでもピンと来ないときは、訳語を国語辞典で引いたり、類語辞典に当たったりします。ただ、忠実な訳語にこだわるよりは読者が気持ちのいいリズムで読めるように文章の流れを大切にし、会話文のときは人物のキャラクターを優先します。


欧米特有の風習もしくは時代特有の風習を訳す際に工夫、または苦心していることはありますか?

 

谷原:時代背景や地域が作品と共通する映画・テレビのビデオ・DVDを参考にすることもあります。ヴィクトリア朝のときはシャーロック・ホームズというように。
欧米ではしぐさが日本と違って派手だったり、表現が解剖学的(?)だったり、同じしぐさが日本とは違う意味だったり。わたしは『しぐさの英語表現辞典』に十年以上お世話になっています。読みものとしても面白いですよ。


2月刊ダイアナ・パーマー作『涙にぬれた口づけ』(D-1168)を翻訳していて苦労した、困った点などはありますか?

 

谷原:五歳と四歳の姉妹のせりふの訳し分けです。どちらも言葉遣いに幼さを出したうえで、長女は少しお姉さんぶったところを、次女は末っ子の甘えっ子ぶりを表現したかったのですが、なかなかこれが……。


今後、翻訳してみたいのはどんな作品ですか?

 

谷原:コメディタッチの現代物が好きです。訳していて楽しいのは脇役の存在が生きている作品。そういう点で、個性豊かな老婦人たちが登場するシャロン・サラ『夜は別の顔』(D-1032/2004年刊)はとても好きな作品でした。


ありがとうございました。


訳書紹介
1995年以降ハーレクイン社の翻訳者として活躍。ルース・ランガン作『テキサスの真珠』(HS-52)、スザーン・バークレー作『永遠の詩』(HS-72)、『戦いの終わり』(HS-101)、シャロン・サラ作『夜は別の顔』(D-1032)など話題作が多数。新刊は2月5日発売ダイアナ・パーマー作『涙にぬれた口づけ』(D-1168)。

ダイアナ・パーマー作『涙にぬれた口づけ』(D-1168)

 

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