ハーレクイン・シリーズ

仕組まれた復縁
愛してくれぬ夫の罠にかけられた私は、ひとりぼっちの籠の鳥。
リカルドとの結婚はリリーにとって夢そのものだった。貧しい農場育ちの地味な娘が、大実業家の彼と結ばれたのだから。だが、仕事第一で妻を顧みない夫に孤独を強め、彼女は家を出た。1年後、夫から、離婚を発表するので家に戻れと連絡が来る。意を決し訪ねると彼は言い放った。あと6か月結婚を続ける、と。父から会社の経営権を譲られる条件が、妻との和解だからという。離婚の決意は固かったのに、眼光鋭く見つめられると抗えない──リリーはやむなく条件をのんだ。そのときはまだ、彼への消せぬ想いに身を投じ、妊娠するとは思ってもいなかった。
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- 頁数
- 224頁 / 新書判
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- 発行日
- 2016年10月20日
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- 著者
- ジェニファー・ヘイワード
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- 訳者
- 柴田礼子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-13196-6
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- 書籍番号
- R-3196
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悩めるティーンエイジャーだったころ、姉のハーレクインをくすねて読んだのが、ロマンス小説との出会いだった。19歳のとき、初めて書いた小説を投稿するも、あっけなく不採用に。そのとき母に言われた「あなたにはもっと人生経験が必要ね」という言葉に従い、広報の職に就いた。名だたる企業のCEOと共に世界中を旅して回った経験が、確かに今の仕事に役立っているという。2012年、ハーレクインの新人作家コンテストで入賞し、ついにデビューを飾った。カナダ、トロント在住。