ハーレクイン・シリーズ

      
      十八歳の許嫁      
    
    
    
          イゾベルが初めて彼に会ったのは、18歳の誕生日だった。ラファエル・ロメロ──傲慢で冷酷な大金持ちの若き実業家。彼こそは、イゾベルがまだ8歳のときに決められた許嫁なのだ。ラファエルの支援がなければ、彼女の家は破産の憂き目に遭う。「あなたと結婚するくらいなら、死んだほうがましよ!」爪を立てる仔猫さながら言い放ったイゾベルを、あろうことかラファエルは抱き寄せて濃厚なキスをし、再会を約束した。3年後、パリ。実家を出たイゾベルは貧しくも自由に暮らしていたが、21歳の誕生日の夜、彼は現れた──妻を迎えに来たと言って。忘れもしないあのキスが、戦慄となってイゾベルの体を駆け抜けた。
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    - 頁数
- 160頁 / 新書判
 
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    - 発行日
- 2018年03月20日
 
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      - 著者
- アビー・グリーン
 
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      - 訳者
- 朝戸まり
 
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    - 定価
- 682円(税込)
 
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    - ISBN
- 978-4-596-58172-3
 
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    - 書籍番号
- K-532 (初版R-2874)
 
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ロンドンに生まれ、幼少時にアイルランドに移住。10代のころに祖母の愛読していたハーレクインのロマンス小説に夢中になり、宿題を早急に片づけて読書する時間を捻出していた。短編映画のアシスタント・ディレクターという職を得るが、多忙な毎日の中でもハーレクインの小説への熱はますます募り、ある日辞職して、小説を書きはじめた。