ハーレクイン・シリーズ

      
      偶然のフィアンセ      
    
    
    
          幼い頃に両親を亡くし、冷淡な親戚の家で育ったロミーは、亡き祖母が遺してくれたお金で念願の外国旅行へ出た。訪れたメキシコで生まれて初めて地震に遭い、恐怖で震えていると、真っ白なスーツを一分の隙もなく着こなした男性が手を差しのべた。ドン・デルガード・ヴァルカサール──スペインの名門富豪だった。彼の放つ悪魔的な魅力にロミーは心乱され、慌ただしく別れを告げたが、そのあと乗った列車が脱線。その直前に、部屋を間違えて個室に入ってきた彼と、パジャマ姿のまま救助を待つはめに……。「互いの評判を守るため、婚約者のふりをしよう」そう囁いたデルガードのブロンズ色の瞳に、不穏な光が宿った。
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    - 頁数
- 160頁 / 新書判
 
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    - 発行日
- 2019年05月20日
 
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      - 著者
- ヴァイオレット・ウィンズピア
 
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      - 訳者
- 小池桂
 
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    - 定価
- 682円(税込)
 
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    - ISBN
- 978-4-596-58628-5
 
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    - 書籍番号
- K-618 (初版I-2260)
 
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ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、14歳の頃から労働を強いられ、苦しい生活の中で“現実が厳しければ厳しいほど人は美しい夢を見る”という確信を得て、ロマンス小説を書き始める。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1989年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今も読者に支持されている。