ハーレクイン・シリーズ

      
      虹に憧れて      
          ベティ・ニールズ選集 26
    虹のむこうに幸せがある。そう信じても、虹はこの手に届かない。
    
    
          物心がつく前に孤児になったオリンピアは、伯母に引き取られ、家事につけ仕事につけこき使われる日々を送っている。ある日、使いの合間に、前から見たかった美術館へ寄ったが、時間に追われるあまり階段で転び、膝をすりむいてしまう。すると、品のよい銀髪まじりの紳士が手をさしのべてくれた。私ったら、みっともない。それに比べ、なんてハンサムな方かしら。だが、そのオランダから来た紳士はワルドーと名乗るなり、断言するようにこう告げた。「君は結婚していないね」伯母の言うとおり、私は男性が結婚したがる娘ではないということ?ワルドーの言葉に戸惑い、恥じ入るオリンピアだったが……。
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    - 頁数
- 160頁 / 新書判
 
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    - 発行日
- 2019年06月20日
 
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      - 著者
- ベティ・ニールズ
 
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      - 訳者
- 吉本ミキ
 
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    - 定価
- 723円(税込)
 
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    - ISBN
- 978-4-596-22568-9
 
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    - 書籍番号
- I-2568 (初版I-1672)
 
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    - ミニ
 シリーズ
- ベティ・ニールズ選集
 
- ミニ



イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕事を退いた後、よいロマンス小説がないと嘆く女性の声を地元の図書館で耳にし、執筆を決意した。1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風が多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永眠。