ハーレクイン・シリーズ
不実な貴公子と最後の花嫁
子爵家のはぐれ者の素顔は、あまりにも気高く、哀しかった。
放蕩貴族のふりをして、彼は命がけで祖国を守っていたというの?悪名高い遊び人ジェームズの秘密を偶然耳にしたロイナはうろたえた。ロイナが住み込みで働く屋敷に負傷したジェームズが運び込まれ、悪魔のようにハンサムな彼が夜ごと夢に現れだした矢先の出来事だった。話を聞かれたと気づき、ジェームズはロイナの寝室に現れた——人目を忍んで、屋敷じゅうが寝静まった真夜中に。ところが、寄り添って話すふたりの眼下で人影が動き、ジェームズは険しい表情でロイナに告げた。「ぼくのせいで、きみの身にも危険が迫っているらしい。ぼくたちは結婚しなければならない——きみの命を守るためにも」
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2020年09月05日
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- 著者
- エリザベス・ビーコン
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- 訳者
- 清水由貴子
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- 定価
- 910円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-58898-2
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- 書籍番号
- PHS-238
風光明媚なイングランド西部に在住するリージェンシー作家。10代でジェイン・オースティンの『高慢と偏見』や『説得』、シャーロット・ブロンテの『ジェイン・エア』などをぼろぼろになるまで繰り返し読み、その後はジョージェット・ヘイヤーの表現豊かでウィットに富んだ歴史ロマンスを愛読した。華麗で多彩な英国摂政期について研究し、カリスマ性のあるヒーローと気骨のあるヒロインの物語を紡ぐ仕事をこよなく愛している。