ハーレクイン・シリーズ
思い出の罠
特選ペニー・ジョーダン
彼の瞳に宿る愛が軽蔑に変わり、私は絶望の淵に突き落とされた——
児童養護施設に暮らすフェイスは、同じ施設の少女にいじめられてつらい思いをしていたが、病母に心配をかけまいと我慢していた。そんななか、近くの豪奢な屋敷ハットンハウスで夏を過ごすことになり、トパーズのような瞳を持つ青年ナッシュと出逢って、恋におちた。7歳年上の彼と一緒にいると世界のすべてが薔薇色に見え、フェイスは純粋な想いを打ち明けたが、彼の反応は冷たかった。きみには自分の言っている言葉の意味がわかっていない、と。さらに、件のいじめっ子に謀られ、とんだ濡れ衣を着せられて以来、ナッシュにも誤解されて疎遠になり、彼女の初恋は終わったのだった。あれから10年。思い出のハットンハウスで、二人は再会を果たすが……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2022年04月05日
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- 著者
- ペニー・ジョーダン
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- 訳者
- 田村たつ子
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- 定価
- 730円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-31947-0
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- 書籍番号
- MP-43 (初版R-1780)
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- ミニ
シリーズ - 特選ペニー・ジョーダン
- ミニ
1946年にイギリスのランカシャーに生まれ、10代で引っ越したチェシャーに生涯暮らした。学校を卒業して銀行に勤めていた頃に夫からタイプライターを贈られ、執筆をスタート。以前から大ファンだったハーレクインに原稿を送ったところ、1作目にして編集者の目に留まり、デビューが決まったという天性の作家だった。2011年12月、がんのため65歳の若さで生涯を閉じる。晩年は病にあっても果敢に執筆を続け、同年10月に書き上げた『純愛の城』が遺作となった。