ハーレクイン・シリーズ

甘く危険な再会
うっとりするような甘やかなキス——だが、それはただの芝居にすぎなかった。
父の死後、シドニーは不思議な館に兄と移り住むことになった。古びた無人の館には迷路があり、不気味な雰囲気をたたえている。そんななか、幼なじみのバートが突然やってきた。今や子爵となったその精悍な姿はまぶしいほどだ。でも、なぜ急に現れたの? 彼女の胸にほろ苦い記憶が甦ってきた。床下から見つけた頭蓋骨を前に、バートはすっかり混乱していた。地元では迷路に邪悪な呪術師の魂が宿り、死を招くと噂されている。目的のために芝居をしていると悟られてはならない。ブレーキをかけたいのに、再会したシドニーはあまりにも魅惑的で……。
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- 頁数
- 288頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年02月05日
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- 著者
- デボラ・シモンズ
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- 訳者
- 古沢絵里
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- 定価
- 954円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-32387-3
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- 書籍番号
- HS-387
日本では『狼を愛した姫君』(HS-14)でデビュー以来、ナンバーワンの人気を誇る作家。ディ・バラ家やド・レーシ家の面々を主人公に据えた中世の物語と、華やかなイギリス摂政期(十九世紀初頭)の物語を描き分ける。「どの作品もそれぞれ個性の際立ったものに仕上がるよう心がけている」と語る。夫と息子二人、猫二匹と迷い犬とともに、米オハイオ州に在住。