ハーレクイン・シリーズ
月明かりのタバサ
ベティ・ニールズ・コレクション
タバサの髪に触れ、彼は言った。「頑固なシンデレラだね」
働き者の看護師タバサは、平凡な顔立ちにひっつめ髪。意地悪な継母とその連れ子で美人のリリスにいつもけなされ、自分の見かけのことはよくわかっていたが、気にしたことはなかった。オランダ人医師、マリウス・ファン・ビークと出逢うまでは。有能かつハンサムで優しい彼に、タバサは生まれて初めて恋をした。ある週末、リリスの誕生パーティのため実家へ赴いたタバサは、狭い部屋に追いやられ、着る予定のドレスも妨害されて着られなくなった。けれど、彼女が継母とリリスに奪われたのは、それだけではなかった。タバサがバルコニーに出ると、そこにはリリスが男性と一緒にいた——ああ、継母が言っていたリリスの“お相手”が、マリウスだったなんて!
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2025年06月20日
-
- 著者
- ベティ・ニールズ
-
- 訳者
- 森香夏子
-
- 定価
- 730円(税込)
-
- ISBN
- 978-4-596-96337-6
-
- 書籍番号
- MP-120 (初版I-2278)
-
- ミニ
シリーズ - ベティ・ニールズ・コレクション
- ミニ
イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕事を退いた後、よいロマンス小説がないと嘆く女性の声を地元の図書館で耳にし、執筆を決意した。1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風が多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永眠。