ハーレクイン文庫
大聖堂のある町
兄夫婦から使用人のようにこき使われているキャサリン。ある日、高名な医師ジェーソンに優しくされ、恋に落ちる——平凡な私と彼ではつり合うはずもないのに。
2年前に母を亡くし、兄夫婦と暮らし始めたキャサリンは、それ以来、まるで使用人のようにこき使われていた。朝早くから子どもたちの世話をし、食事を作り、掃除に追われ……。だが、キャサリンのそんな灰色の暮らしは、ジェーソン・フィッツロイとの出会いで一変する。ジェーソンは容姿端麗で、世に名を知られた医師だった。キャサリンの境遇を知ると、住み込みの仕事を紹介してくれたのだ。心優しいジェーソンに、キャサリンは惹かれていった——彼には美しい恋人がいるとも知らずに。
-
- 頁数
- 208頁 / 文庫判
-
- 発行日
- 2025年10月15日
-
- 著者
- ベティ・ニールズ
-
- 訳者
- 塚田由美子
-
- 定価
- 600円(税込)
-
- ISBN
- 978-4-302-10429-1
-
- 書籍番号
- HQSP-481 (初版R-695)
イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕事を退いた後、よいロマンス小説がないと嘆く女性の声を地元の図書館で耳にし、執筆を決意した。1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風が多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永眠。