ハーレクイン・シリーズ
嵐を愛した野の花は秘密を宿す
嵐は野の花に小さな命を授けた。そして野の花ごとさらっていき——。
「オーロラ」誰もいないはずの自宅に人の気配がして、オーロラは驚いた。黒ずくめの姿で立っていた男性は半年前、彼女が運命を感じ、ニューヨークで純潔を捧げた富豪セバスチャンだった。あの夜の彼は私の名前も知らなかったはず。なのになぜイギリスに?「君のおなかの子は僕の子か?」セバスチャンが尋ねた。「あなたの子よ」オーロラが答えると、セバスチャンは彼女を抱きあげ、スコットランドにある居城へ連れていって閉じこめた。母と子を永遠に自分のものにするために。ただし、彼は二度とオーロラに触れようとはしなかった……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2025年11月05日
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- 著者
- リラ・メイ・ワイト
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- 訳者
- 岬一花
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- 定価
- 740円(税込)
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- ISBN
- 978-4-302-10387-4
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- 書籍番号
- R-4010
7人の兄弟姉妹とともに騒がしい家の中で育ったので、ロマンス小説の世界によく逃避していた。ロマンス小説家となった今は、読者にも同じように周りが騒がしいときはロマンス小説の世界に逃避してほしいと願っている。活字中毒の彼女に文句ひとつ言わず、本をたくさん買ってくれる彼女自身のヒーローと、息子たちとともにイギリスに暮らす。