ハーレクイン・シリーズ
運命をこの身に宿して
すべてを奪った悪魔からの贈りもの。それは、おなかに宿った小さな命。
亡くなった継父の遺言書を見て、ジニーは愕然とした。全財産は実の息子アンドレに遺され、彼女と妹と母は一夜にして無一文になった。相続人として現れたアンドレはハンサムだが傲慢な富豪で、母の泣き言にも、駄々をこねる妹にも耳を貸さない。それでいてジニーには、値踏みするような熱い視線を向けるのだ。そんな折、ジニーはアンドレの部屋から出てくる妹を目撃する。妹に手を出すなんて! かっとした彼女はアンドレに詰め寄るが、逆に誘惑されてベッドを共にしてしまう。なんて愚かなことを……。罪の意識に苛まれるジニーを嘲笑うように、アンドレが言った。「きみは妊娠したはずだ。僕の城へ一緒に来てもらおう」
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2025年11月20日
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- 著者
- サラ・クレイヴン
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- 訳者
- 平江まゆみ
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- 定価
- 740円(税込)
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- ISBN
- 978-4-302-10466-6
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- 書籍番号
- R-4015 (初版R-3098)








イングランド南西部サウス・デボン生まれ。学校を卒業後、ジャーナリストとして働いたのち、1975年に『バラに想いを』で作家デビューした。40年以上にわたって活躍し、93作品を上梓。ロマンス作家協会の会長も務めた。陰影のある独特の作風で読者の心を揺さぶり続けたが、2017年11月、多くの人に惜しまれつつこの世を去った。遺作は『恋も愛も知らないまま』(R-3364)。