ハーレクイン・シリーズ
伯爵と秘密のシンデレラの出自
孤独なシンデレラが招かれたのは、謎めいた伯爵邸。はたして彼の正体は——?
孤児の三つ子姉妹の長女アンナは、出自こそ不明ながらも良縁に恵まれた妹たち夫妻と共に、スコットランドでのハウスパーティーに出席するべくガーヴァルド伯爵邸へと向かっていた。青い瞳のハンサムで無口な伯爵は、アンナの密かな想い人。城に着いたアンナは不思議な懐かしさを感じた。本棚そっくりの隠し扉。屋根裏にある誰も知らない部屋。記憶が次々甦る。ここは、5歳のころ母や妹たちと身を寄せていた“おとぎ話の城”だわ!だとすると……彼はガーヴァルド伯爵ウィリアム……アレクザンダー・エドワード・ヘンダーソン——「ウィル、あなたは“ザンザン”なのね?」アンナは思い出した。彼が遠い日、共に過ごした幼なじみの男の子なのだと。ウィルと二人、過去の真実を追い始めたアンナは、まだ知る由もなかった。伯爵家の招かれざる客が、ふたたび運命を狂わせようとしているとは——。
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2026年01月05日
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- 著者
- キャサリン・ティンリー
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- 訳者
- 富永佐知子
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- 定価
- 910円(税込)
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- ISBN
- 978-4-302-10843-5
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- 書籍番号
- PHS-363








RITA賞受賞作家。機知に富んだ心温まるリージェンシー・ロマンスを得意とする。少女のころからハッピーエンドの恋愛小説を読んだり書いたりすることが大好きだった。言語聴覚士、国営医療サービス事業の運営、慈善団体代表など多彩な職歴を経て、現在は子育て支援事業に携わっている。夫と子供たち、犬と猫とともにアイルランドで暮らす。『伯爵と永遠のワルツを』でRITA賞のベスト・ヒストリカル・ロマンス賞を受賞。