ハーレクイン・シリーズ

      
      愛を置き去りに      
    
    
    
          年老いた祖母の身を案じたエミリーは、久しぶりに祖母の住むベルヴォワ邸を訪れた。十一年前の夏、まだ十九歳だった彼女は隣に住むルーカスに恋をし、眠っていた彼のベッドにもぐりこんで、夢うつつの相手と愛しあった。だが当時医学生だったルーカスにはすでに婚約者がいて、彼は、生き方が違うからとエミリーを寝室から追い出した。その後妊娠していることがわかり流産しても、エミリーは誰にも言わず、ひとりで苦しみを乗り越えてきた。ルーカスはアフリカで医師として働いているはず……。彼が最近妻を亡くして隣家に帰っていたとは知らなかった。皮肉にもエミリーが着いた夜にベルヴォワ邸が火事になり、焼け出された祖母とエミリーが隣家の世話になろうとは。ルーカスと同居する——考えただけでエミリーは頭がくらくらした。
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- 頁数
 - 160頁 / 新書判
 
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- 発行日
 - 2010年05月05日
 
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- 著者
 - キャサリン・スペンサー
 
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- 訳者
 - 柿原日出子
 
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- 定価
 - 713円(税込)
 
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- ISBN
 - 978-4-596-73837-0
 
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- 書籍番号
 - C-837 (初版R-1701)
 
 



三十数年前にイギリスからカナダのバンクーバーに移り住む。英語の教師からロマンス作家に転身。カナダ人の男性と結婚し子供にも恵まれ、現在は孫もいる。あいた時間があれば、ピアノを弾いたり、アンティークショップをのぞいたり、庭の手入れをしたりしている。