ハーレクイン・シリーズ

ヴェネツィアの情事
金目当ての女と決めつけながらも私を誘惑しようというのね。
ヘレナはモデルとして名をはせたが、虚構の世界に嫌気がさし、引退して親友だった初老のイタリア人アントニオと結婚した。結婚生活は穏やかだったが、ある日夫が突然の発作で亡くなる——ヴェネツィアにある有名なガラス工房を遺して。工房は経営状態もよくないようだが、亡き夫の唯一の遺産を守るため、ヘレナは単身ヴェネツィアに向かった。サルヴァトーレは亡き父の従弟アントニオが亡くなり、遺された工房の経営を元モデルの妻が引き継ぐと知って愕然とした。歴史ある工房は、ずっと喉から手が出るほど欲しかったものだ。美しいだけが取り柄の欲得ずくの女に渡しはしない。彼は心に誓った。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年05月05日
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- 著者
- ルーシー・ゴードン
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- 訳者
- 飛川あゆみ
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- 定価
- 723円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-12490-6
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- 書籍番号
- R-2490
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雑誌記者として書くことを学び、ウォーレン・ベイティやリチャード・チェンバレン、ロジャー・ムーア、アレック・ギネス、ジョン・ギールグッドなど、世界の著名な男性たちにインタビューした経験を持つ。ヴェネチアでの休暇中、街で出会った地元の男性と結婚。会って二日で婚約し、結婚して三十年になる。二人は三匹の犬とともにイングランド中部に暮らしている。全米ロマンス作家協会(RWA)が主催するRITA賞で二度の受賞を誇る実力作家。