ハーレクイン・シリーズ

砂のささやき
長すぎる歳月でさえ砂漠の前では消えうせる。
ある日ディジーのもとに、親友サミーハから一本の電話が入った。聞けば、サミーハには結婚を約束した相手がいるのに、兄たちが勝手に、王族サラーフとの縁談を進めているという。サラーフの名を耳にしたとたん、ディジーの胸は締めつけられた。サラーフは十年前、ディジーが身も心もすべて捧げた人だ。将来まで誓いあい、最後は互いを憎むようにして終わった恋。サミーハは、昔の恋人であるディジーがサラーフを誘惑すれば、彼から縁談を断ってくるはずだと考えているらしい。親友に泣きつかれ、ディジーは複雑な思いを抱えたままひとまず砂漠の国バラカットの地に降り立った。そこにはもはや少年ではない、シークとなったサラーフがいた。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年06月20日
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- 著者
- アレキサンドラ・セラーズ
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- 訳者
- 仁嶋いずる
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- 定価
- 734円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-51385-4
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- 書籍番号
- D-1385
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- ミニ
シリーズ - 砂漠の王子たち
- ミニ
ウォールデンブックスのベストセラーリストに登場歴を持つ人気作家。カナダに生まれ育ち、演劇を学ぶためにロンドンに留学。現在、夫ニックとともにハムステッド・ヒースの近くに住む。ある日窓から入ってきて居座りを宣言した美しい雄のとら猫が同居中。中央アジアと中東の人々、言葉、宗教、歴史を愛し、ヘブライ語とペルシア語、アラビア語を学ぶ。二十五冊以上の小説と一冊の猫語の教科書を執筆。無人島に行ったら恋しくなるのは笑い声だろうと言う。