ハーレクイン・シリーズ

雷鳴の夜
あの結婚に真実はなかった。でも、なぜ二人はまだ夫婦のままなの?
横暴な父親の悪だくみがもとで、フェリックスは十八歳で結婚させられた。結婚すれば、祖父の遺産の十パーセントがすぐに受け取れる、相手の男性も同意のうえだから、ただ婚姻届を出すだけでいいと。相手の名はネーサン・マロリー。形だけの結婚をすれば、経営危機にある彼の会社に、父が援助をする約束になっているという。フェリックスはネーサンに役所で初めて会い、偽りの夫婦となった。だが父はネーサンを平気で裏切り、約束の援助はしなかった。競争相手の彼に立ち直れないほどの痛手をあたえるために——。八年後、二人は再会した。互いに大きなわだかまりを残したまま……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年01月20日
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- 著者
- ジェシカ・スティール
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- 訳者
- 愛甲玲
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- 定価
- 723円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-22146-9
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- 書籍番号
- I-2146
イングランド中部の田舎に、七人きょうだいの六番目に生まれた。公務員として働きながら小説を書き始める。夫の励ましを得て作家デビュー。一番の趣味は旅行で、メキシコ、中国、香港……と、取材をかねてさまざまな国を訪れている。