ハーレクイン・シリーズ

嘘と誘惑のダンス
今だけでいい。求められている——そう感じたい。
パーティの夜、王女アンは沈んでいた。父の容態が思わしくないのだ。彼女を優しくダンスに誘ったのは、首相の息子サム・ボールドウィン。今日もすばらしくハンサムだ。踊るうち涙ぐんでしまったアンは心の支えがほしくて、部屋まで送ってくれた彼と一夜を共にした。三カ月後、アンは妊娠の事実をサムに告げられず悩んでいた。サムが責任を感じてアンと結婚し、王室の一員になれば法律によって、彼の政治家になる夢は絶たれてしまう。それに、あの夜私は彼に嘘をついた……。けれど兄妹たちに諭され、ようやくアンは打ち明ける決意をした。「マスコミには、きみとぼくは友達だと思ってもらうしかないな」サムの答えは、アンのかすかな希望を打ち砕いた。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年07月20日
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- 著者
- ミシェル・セルマー
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- 訳者
- 北園えりか
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- 定価
- 734円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-51463-9
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- 書籍番号
- D-1463
デトロイトに生まれる。子供のころから書くことが大好きだったが、高校卒業後は美容学校に進学。十九歳で結婚し、三人の子供の母となったのち、本格的に文章を書くことを学び始めた。ジェニファー・クルージーの小説を読んでロマンス小説を書こうと決心したという。