ハーレクイン・シリーズ
アレジオ公国の花嫁——愛に惑う二人
けさ言い争った高慢きわまりない男が、さる王家の血を引く大富豪?
重要な会議に遅刻しそうになり焦っていた建築士のジゼルは、空いたばかりの駐車スペースに自分の車を割りこませた。順番を待っていた高級車の運転席を見ると、男性が不機嫌そうに「なんて女だ」と言っているのがわかる。すると彼は車を降り、ジゼルの行く手をふさいでなじり始めた。まるで世界が彼の思いどおりになると信じているような剣幕で!隙を見て逃げだしたものの、数時間後、ジゼルは真っ青になる——その男性が、大事なクライアントとして目の前に現れたのだ。彼の名はサウル・パレンティ、ある国の王族出身の実業家だという。さっきの報復が始まるかしら……。ジゼルは自らの行いを悔やんだ。
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2011年07月20日
-
- 著者
- ペニー・ジョーダン
-
- 訳者
- 槙由子
-
- 定価
- 723円(税込)
-
- ISBN
- 978-4-596-12636-8
-
- 書籍番号
- R-2636
イギリスの作家。ロマンス映画を見るよりも、ロマンス小説を読むのが好きだという。初めて童話を創作したのは八歳のときで、妹をヒロインに、アドベンチャーを書いた。十一歳でイギリスのハーレクイン小説のなかのヒーローと“恋に落ち”、それ以来のファン。結婚後もしばらく大手銀行で働いていたが、現在は執筆に専念している。イングランド北西部チェシャーの古い館で四匹の犬、二匹の猫と一緒に暮らしている。小説家になっていちばん嬉しいことは、彼女と同様に愛の大切さを信じる読者たちと交流できることで、大好きなチョコレート以外には、キスとパートナーとの親密な愛情の仕草が最高の食事だと語る、根っからのロマンティスト。ジェーン・オースティン、シェークスピア、ディケンズが大好きだという。