ハーレクイン・シリーズ

砂漠の国にとらわれて
傲慢なシークは私からすべてを奪った。仕事も、家族も、純潔も。
イサルトが家族で細々と経営する牧場がアラブの小国を治めるシーク・ナディムに買い取られることになった。母を亡くして以来父は酒に溺れ、事業は衰退の一途をたどってきた。かつては名門と言われたが、もう家族で維持するのは無理だろう。ナディムに買収されれば借金も返済でき、牧場の将来は安泰だ。ところが、下見にやってきたナディムは一頭の馬を気に入り、その馬を調教したイサルトに彼の国に随行するよう命じる。病気の父を置いて、この国を離れることなんてできないわ!激しく反発を覚え抗議する彼女に、ナディムは冷ややかに言った——ここが僕のものになった今、君も僕のものだ、と。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年08月05日
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- 著者
- アビー・グリーン
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- 訳者
- 青山有未
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- 定価
- 723円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-12639-9
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- 書籍番号
- R-2639
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ロンドン生まれだが、幼少時にアイルランドに移り住む。十代のころに、祖母の愛読していたハーレクインのロマンス小説に夢中になり、宿題を早急に片づけて読書する時間を捻出していた。短編映画のアシスタント・ディレクターという職を得るが、多忙な毎日の中でもハーレクインの小説への熱はますます募り、ある日辞職して、小説を書きはじめた。