ハーレクイン・シリーズ
孤高の大富豪
あの日から私は悪夢に悩まされている。あなたという、とても甘美な悪夢に。
クリオは今夜のパーティにやってくるジョシュを待っていた。たくましくハンサムな彼は町の女性みんなのあこがれの的で、名家の美しい令嬢クリオも、その例外ではなかった。ただし、貧しい時代にクリオの祖父から援助を受けて成功した彼は、決して彼女に近づこうとはしなかった。では、なぜ目が合うだけで雷に打たれたような気持ちになるのだろう? 手がかすめるだけで熱い衝撃が走るのはどうして? 荒々しく謎めいたジョシュに拒まれるたび、クリオは思い出すのだった。十数年前、珊瑚礁に囲まれた青い海で彼の頬にキスしたことを。それ以来二人の間に芽生えた、切っても切れない運命という名の絆を。
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2012年08月20日
-
- 著者
- マーガレット・ウェイ
-
- 訳者
- 逢坂かおる
-
- 定価
- 723円(税込)
-
- ISBN
- 978-4-596-22240-4
-
- 書籍番号
- I-2240
息子がまだ赤ちゃんのころから小説を書き始め、今では執筆しているときがいちばん充実した時間になっている。楽しみは仕事の合間を縫って画廊やオークションに出かけること。また、シャンパンには目がない。オーストラリアのブリスベン市街を見下ろす小高い丘にある家が彼女の安息所である。