ハーレクイン・シリーズ

      
      シンデレラに靴を      
    
          嵐の夜、オフィスの入口に現れたのは、記憶をなくしたシンデレラだった。
    
    
          それは嵐の夜だった。私立探偵のアンガスが仕事を終えて、帰宅の支度をしていたときのこと、一人の女性が現れて妙なことを尋ねた。「わたしのことをご存じですか?」全身ずぶ濡れで、ハイヒールを片方しかはいていない。気がついたら記憶を失っていて、コートのポケットにあったアンガスの名刺を頼りに、ここまでたどりついたのだという。困った女性をほうってはおけないのがアンガスの性分だった。ましてや、こんなにはかなげな女性を。あくまでも依頼人の身元がわかるまでと自分に言い聞かせ、彼女を自宅に連れ帰ることにした。だが……そのときにはもう、彼はすみれ色の瞳のとりこになっていた。
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- 頁数
 - 224頁 / 新書判
 
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- 発行日
 - 2000年03月20日
 
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- 著者
 - マリー・フェラレーラ
 
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- 訳者
 - 児玉ありさ
 
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- 定価
 - 737円(税込)
 
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- ISBN
 - 4-596-00119-7
 
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- 書籍番号
 - LS-83
 
 


