ハーレクイン・シリーズ
妻になる代償
ベビーシッターの面接に訪れた、麗しの街フィレンツェ。そこで、アリスは絶対絶命の窮地に立たされた。同行していた反抗期ぎみの姪が、停車中の高級車に勝手に乗りこみ、あろうことか衝突事故を引き起こしてしまったのだ! しかも、駆けつけてきた車の持ち主はマルコ・ディ・ヴィンセンティ——アリスの雇い主になるはずの、イタリア人伯爵だった。威圧感のある彼の風貌と、瞳に燃える怒りにおののきながらも、アリスは姪を守るため、自分が運転したのだととっさに嘘をつく。すると伯爵は冷たい一瞥を彼女に投げ、淡々と告げた。「君ひとりだけ、僕の屋敷に来てもらおう」
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2013年07月20日
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- 著者
- ペニー・ジョーダン
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- 訳者
- 上村悦子
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- 定価
- 713円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-42032-9
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- 書籍番号
- PB-132 (初版R-1885)
1946年にイギリスのランカシャーに生まれ、10代で引っ越したチェシャーに生涯暮らした。学校を卒業して銀行に勤めていた頃に夫からタイプライターを贈られ、執筆をスタート。以前から大ファンだったハーレクインに原稿を送ったところ、1作目にして編集者の目に留まり、デビューが決まったという天性の作家だった。2011年12月、がんのため65歳の若さで生涯を閉じる。晩年は病にあっても果敢に執筆を続け、同年10月に書き上げた『純愛の城』が遺作となった。