ハーレクイン・シリーズ

      
      手紙が運ぶロマンス      
    
          人生の楽しみはすべて経験してしまった。ただ一つ、恋だけはまだ知らないけれど。
    
    
          キャリーは裕福な家に生まれたが、幼いころから両親の不和に悩み、自分は絶対に結婚はしないと固く心に決めている。今は家を出て父親からの仕送りで優雅に遊び暮らす毎日。そんな生活も最近は退屈になり、なにをしても心は満たされない。ある夜、つまらないパーティを抜け出して帰宅した彼女のもとにストーンと名乗る男性が訪ねてきて、一枚の便箋を突きつけた。彼には交通事故にあって入院中の妹がいて、見舞いに来た彼女の婚約者がその手紙を落としたのだという。ストーンのブルーの瞳が怒りにきらめいているのも無理はなかった。それはたしかにキャリーが書いた偽りのラブレターだったのだから。
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    - 頁数
- 160頁 / 新書判
 
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    - 発行日
- 2009年06月05日
 
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      - 著者
- ジェシカ・スティール
 
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      - 訳者
- 本山ヒロミ
 
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    - 定価
- 723円(税込)
 
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    - ISBN
- 978-4-596-22020-2
 
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    - 書籍番号
- I-2020
 



イングランド中部に、七人兄妹の六番目に生まれた。現在はウースターシャーの風光明媚で文化財に富んだ村に夫とともに住んでいる。公務員として働きながら夜の時間を執筆にあてていたが、夫の励ましを得てフルタイムの作家となった。一番の趣味は旅行で、メキシコ、中国、香港……と、取材をかねてさまざまな国を訪れている。