ハーレクイン・シリーズ

汚名
愛する人に着せられた、不実な女という汚名。
イザベラはローマの街角のさびれたカフェで、身重の体を抱え、住み込みのウエイトレスとして働いていた。愛するアントニオにいわれのない濡れ衣を着せられ、豪奢なアパートメントから身ひとつで追い出されたあの日、彼の兄ジョヴァンニは、弟の誤解を解いてやると言ったのだ。藁にもすがる思いで彼についていったイザベラは、長年にわたる兄弟間の確執など、知るよしもなかった。ジョヴァンニはイザベラに慣れない酒を飲ませ、そして……。絶望の淵をさまよいながらひっそりと身を隠すイザベラの前に、あろうことかアントニオが現れ、蔑みの形相で驚愕の事実を告げた。「兄は死んだ。そして、なぜか君に莫大な遺産を遺している」
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2014年07月20日
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- 著者
- スザンナ・カー
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- 訳者
- 春野ひろこ
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- 定価
- 723円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-12982-6
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- 書籍番号
- R-2982
10歳から熱心なロマンス小説読者だったが、家では禁じられていたため、図書館や双子の姉がこっそり隠し持っているものを読んでいたという。大学卒業後、本格的にロマンス小説を書き始めた。現在、アメリカ北西部沿岸に家族と暮らす。