ハーレクイン・シリーズ

      
      プリンスがいた季節      
    
          クリスマスを控えた十二月、彼女はプリンスにとらわれた。
    
    
          アランドラの家に舞い込んだ一通の分厚い封筒。それは、グレンドヴィアという国のプリンスからの手紙だった。アランドラは慈善パーティなどのプランニングを手がけているのだが、プリンスは彼女に、十二月のあいだグレンドヴィアに滞在し、国の慈善事業の見直しをはかってもらいたいというのだ。思いがけぬ大役に戸惑いつつも、アランドラは依頼を承諾し、地中海を臨むその国に向かった。だが、プリンスの姿を目にしたとたん愕然とした。先日のパーティで、ベッドをともにしようと露骨に誘ってきた男だわ。アランドラは悟った——彼の目的は仕事ではなく、私なのだと。
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    - 頁数
- 160頁 / 新書判
 
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    - 発行日
- 2008年12月05日
 
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      - 著者
- ハイディ・ベッツ
 
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      - 訳者
- 美琴あまね
 
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    - 定価
- 734円(税込)
 
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    - ISBN
- 978-4-596-51257-4
 
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    - 書籍番号
- D-1257
 



中学生のころからロマンス小説を愛読していた。処女作を出版して以来、数々の賞を受賞した経歴の持ち主。動物愛好家でもあり、怪我をした動物の手当てをして自然に帰してやることもしばしばだという。