ハーレクイン・シリーズ

都合のいい花嫁
私はかりそめの花嫁。愛なんて望めない……。
ヘレナは残されたウエディングドレスを手に思い悩んでいた。姉が政略結婚で決められた婚約者のフリンを捨てて、式の直前に逃げだし、初恋の人と駆け落ちしてしまったのだ。礼拝堂には仕事関係の招待客も大勢いる。このままでは、大企業の次期CEOである彼が恥をかいてしまう!10代の頃から憧れていたフリンの危機を救いたい一心で、ヘレナは思わず彼に告げた。「私が一時的に身代わりの花嫁になるわ」その衝動的な提案に驚き、たしなめるフリンを振り切って、彼女は姉のドレスをまとい、祭壇の前で誓いの言葉を口にした──フリンが花嫁に求めるのは、跡継ぎを産むことだけだと知りながら。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2015年10月20日
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- 著者
- ソフィー・ペンブローク
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- 訳者
- 高山恵
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- 定価
- 723円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-22391-3
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- 書籍番号
- I-2391
学生時代にロマンス小説と出合い、のちにランカスター大学で英語の学位を取るために夜どおしハーレクイン小説を読んだ。それがきっかけで、ハッピーエンドの信奉者となった。自著ではみずからが住んだことのある土地を題材にすることが多く、イングランドの郊外の町に漂う気取ったユーモアやウェールズの山々の野性味、ロンドンの夏の熱気や緊張感を好んで描く。また、主人公たちにお城でキスをさせる傾向があると語る。