ハーレクイン文庫

黒い瞳の誘拐者
孤児のリアは、女学校を卒業して後見人の別荘へむかっていたが、道中、黒い瞳の青年に掠われる。彼は唇を奪うなり、誘拐の目的はきみと結婚することだと囁く。
母を亡くし孤児になって以来、リアは6年間、裕福な後見人に学資を出してもらい、修道院女学校で教育を受けた。そしていま、学校を卒業し、リムジンに乗って後見人の別荘へむかっていた。ところが途中の山道で何者かに車をとめられ、リアは連れ去られた。誘拐されたのだ。彼女を掠ったのは、誘拐犯らしからぬ美しい黒い瞳の青年だった。黒い瞳のヴィトールは、リアにいきなりキスをするや言い放った。誘拐の目的はただひとつ──“きみと結婚する”ことだと。
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- 頁数
- 200頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2016年08月01日
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- 著者
- アンジェラ・ウェルズ
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- 訳者
- 古澤紅
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- 定価
- 682円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-93747-6
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- 書籍番号
- HQB-747 (初版R-715)
学校卒業後、ロンドンの広告業界に身をおき、キャリアを積んだ。同業者と結婚し、男の子が一人。しばらくは育児に専念したが、趣味で小説を書き、これが作家としての出発点となった。愛するものは地中海、とりわけギリシアの島々、猫、オペラ、料理、そしてもちろん読書。