ハーレクイン文庫

悪夢
後見人のもとで裕福に育ったパーシファ。だが後見人が亡くなり、現れた大領主ディアブロに無理やり花嫁にさせられてしまう。彼にはいわくがありそうで…。
あるパーティの夜、パーシファの後見人が心臓発作で急死する。類稀なる美貌を悄然とさせるパーシファのもとに、メキシコの大領主ドン・ディアブロが現れ、自分はパーシファの夫になる男だと言うのだった。それが後見人の遺志だと知った以上、逆らうこともできず、パーシファはともにメキシコに渡るが、残酷な方法で、貞操を奪った夫への憎しみがつのるばかりの日々がつづく。だが、常に非情さを漂わせ、使用人たちにさえ悪魔と囁かれるディアブロに危険と知りつつも、抗えない魅力も感じ始め……。
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- 頁数
- 200頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2016年10月01日
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- 著者
- ヴァイオレット・ウィンズピア
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- 訳者
- 安引まゆみ
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- 定価
- 682円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-93762-9
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- 書籍番号
- HQB-762 (初版R-242)
ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、14歳の頃から労働を強いられ、苦しい生活の中から“現実が厳しければ厳しいほど人は美しい夢を見る”という確信を得て、ロマンス小説を書き始める。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1989年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今もファンに支持されている。