ハーレクイン文庫

冬の恋物語
後見人の大おじが亡くなり、家を追い出されたクローディアは働きづめだった。ある日、大おじの担当医だったトマスが現れ、突然、契約結婚を持ちかけられる。
病院で住み込みの雑役係をしているクローディアは、毎日くたくたになるまで働きづめの日々を送っていた。世話をしてくれた大おじが亡くなり、家を追い出されたからだ。しばらくして、大おじの診察に訪れていた高名な医師トマスが、彼女のもとを訪ねてくるようになる。何度か二人で食事したあと、彼は唐突にクローディアに結婚を申し込んだ。「結婚すればきみは自由を、ぼくはよき友人を手に入れられる」愛のかけらもない申し出だと知りつつも、時折見せるやさしさに淡い期待を抱き、思わず頷いてしまう。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2016年12月01日
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- 著者
- ベティ・ニールズ
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- 訳者
- 久坂翠
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- 定価
- 682円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-93772-8
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- 書籍番号
- HQB-772 (初版I-1713)
イギリス南西部のデボン州で育つ。オランダ人の夫と14年間その故郷に住み、看護師として病院で働いた。イギリスに戻った後、1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かなロマンスは多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永遠の眠りについた。