ハーレクイン文庫

スペインからの手紙
ダーシーの車が事故にあい、同乗していた同級生が下半身不随に。名家の息子だった彼の兄フリオに弟と結婚するよう強要されるが、ダーシーは兄を愛していた。
一通の手紙に呼びたてられるように、ダーシー・ボーディンははるばるスペインのサン・ソリトの地までやって来た。手紙には名門一族に名を連ねるラモーンの兄フリオの署名がある。王立音楽院時代、ラモーンはダーシーに熱をあげていた。だが、ある日、ダーシーの車が交通事故にあい、同乗していたラモーンは大けがをして、下半身不随となったのだ。フリオは彼女と出会うや、男らしい眉を強くひそめ、あろうことか、君は車椅子の弟と結婚すべきだと言い放った。ダーシーが、兄のフリオに心を奪われているとは想像だにせず。
-
- 頁数
- 224頁 / 文庫判
-
- 発行日
- 2017年05月01日
-
- 著者
- ヴァイオレット・ウィンズピア
-
- 訳者
- 須賀孝子
-
- 定価
- 682円(税込)
-
- ISBN
- 978-4-596-93803-9
-
- 書籍番号
- HQB-803 (初版R-140)
同じテーマから探す
ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、14歳の頃から労働を強いられ、苦しい生活の中から“現実が厳しければ厳しいほど人は美しい夢を見る”という確信を得て、ロマンス小説を書き始める。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1989年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今もファンに支持されている。