ハーレクイン文庫

涙の婚約指輪
雇い主のマイルズに求婚され、チェシーは退職届をだすことにした。彼に愛などないのは明白だったから。だが説得されて、ひと月だけ婚約することになり…。
豪奢な屋敷で何不自由なく育ったチェシーだったが、父亡きあとは使用人部屋に移り、マイルズに雇われていた。頬に傷跡が走る孤独な主人の影に、チェシーは心惹かれるが、ある日、マイルズに求婚されて、悩んだ末、退職届をだした。彼に愛などないのは明白だったから……。だがマイルズは、仕事を辞めるまでの4週間は少なくとも僕に従うべきだと、執拗に婚約指輪を買おうとする。だから、チェシーは値崩れしないアンティークものを選んだのだ。別れてから彼が売れるように。凍りついた涙のような結晶を。
-
- 頁数
- 224頁 / 文庫判
-
- 発行日
- 2017年06月01日
-
- 著者
- サラ・クレイヴン
-
- 訳者
- 高木晶子
-
- 定価
- 682円(税込)
-
- ISBN
- 978-4-596-93808-4
-
- 書籍番号
- HQB-808 (初版R-1866)
イングランド南西部サウス・デボン生まれ。海辺の家で本に囲まれて育った。学校卒業後は地元のジャーナリストとしてフラワーショーから殺人事件まで、あらゆる分野の記事を手がけた。ロマンス小説を書き始めたのは1975年。以来、もっとも情熱を傾けているのは執筆だが、余暇にはレストランでの食事や観劇、欧州旅行を楽しむという。