ハーレクイン文庫

涙の結婚指輪
従兄が横領したために、ドミニはギリシア人社長ポールに結婚を強要されていた。彼の言いなりにならなければ、家族が窮地に陥る。ドミニは従うしかなくて…。
ドミニの美貌に目をつけた、社長ポール・ステファノスが秘密裏に、ある取り引きを持ちかけてきた。ぼくと結婚すれば、きみの従兄が横領した証である小切手を燃やし、すべてをなかったことにしよう。代わりに純潔を差しだすように、とギリシア人は囁いたのだ。両親を亡くしたドミニを、伯父は娘のように愛してくれた。その息子の罪を自分が贖わなければ、優しい伯父が窮地に陥る。「ぼくがきみを買うんだ」熱を孕む瞳で男に見つめられて、ドミニはただ身をふるわせ、頷くことしかできなかった。
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- 頁数
- 224頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2017年11月01日
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- 著者
- ヴァイオレット・ウィンズピア
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- 訳者
- 山下さおり
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- 定価
- 682円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-93838-1
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- 書籍番号
- HQB-838 (初版CP-1)
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ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、14歳の頃から労働を強いられ、苦しい生活の中から“現実が厳しければ厳しいほど人は美しい夢を見る”という確信を得て、ロマンス小説を書き始める。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1989年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今もファンに支持されている。