ハーレクイン文庫

琥珀の精
リサは不品行な義妹をかばったせいで、憧れの義兄デーンにふしだらな娘と決めつけられ体を奪われた。家を出てから2年、いまも彼女を蔑むデーンと再会する。
ある日、リサのもとに、義妹から一通の手紙が届く。来月には結婚するので、実家に帰ってきてほしいという。捨てたはずの過去とわだかまりが残る、あの豪奢な屋敷に?18歳の夜──脳裏を2年前の、冷たい義兄デーンの顔がよぎる。不品行な義妹をかばったせいで、リサはふしだらな娘と蔑まれ、デーンに力ずくで組み伏せられたのだ……心から慕っていたのに。耐えきれないリサは家を出た。二度と帰らないつもりで。義妹の頼みを断る理由を考えていたとき、ふいにドアベルが鳴る。扉を開けると、そこには鋭い嘲笑を浮かべたデーンがいた。
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- 頁数
- 200頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2018年11月01日
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- 著者
- サラ・クレイヴン
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- 訳者
- 三木たか子
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- 定価
- 682円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-93909-8
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- 書籍番号
- HQB-909 (初版R-412)
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イングランド南西部サウス・デボン生まれ。ジャーナリストとして働いたのち、1975年に『バラに想いを』で作家デビュー。40年以上にわたって活躍し、93作品を上梓。陰影のある独特の作風で読者の心を揺さぶり続けたが、2017年11月、惜しまれつつこの世を去る。遺作『恋も愛も知らないまま』は2018年10月に刊行された。