ハーレクイン文庫

暗闇のエンジェル
初めて会ったはずの婚約者の兄と、なぜだろう初めて会った気がしない──かつて脳の手術をしたヘレンは、結婚の直前、自分には失った記憶があったと気づく。
ウエディング・ドレスの仮縫いの最中、ふいに玄関のベルが鳴る。脳腫瘍の手術を終え、結婚を間近に控えたヘレンが扉を開けると、そこには婚約者の兄、精悍な印象のアレグザンダーが佇んでいた。目が合って、視線が絡む。思わず吸い込まれそうな気がした。「ヘレン。ようやく見つけた、僕のエンジェル」なぜ懐かしそうに見つめるの? 会うのは今日が初めてなのに。からかわれているのだろうとヘレンは思っていたが、やがて、鋭い痛みが頭の芯を走り抜け、予期せぬ怯えが走った。手術で失ったのかもしれない、記憶の奥に潜む、愛の予感に──
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2019年03月01日
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- 著者
- スーザン・ネーピア
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- 訳者
- 仲本ヒロコ
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- 定価
- 682円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-93936-4
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- 書籍番号
- HQB-936 (初版I-593)
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バレンタイン・デーに生を享けた、生まれながらのロマンス小説家。ニュージーランドのオークランドにて新聞記者として出発し、ハンサムな上司と結婚して2人の息子を産んだのちに小説の執筆を始める。30作以上の作品を書いてきたが、頭の中にはまだまだ書きたい物語が沢山あるという。