ハーレクイン文庫

特別扱い
かつて男性に騙され、恋愛に臆病になっているスザンナ。そんなある日、ハンサムな新任上司ハザードからあらぬ疑いをかけられ、罵倒されてショックを受ける。
スザンナは、自分の運が悪いのは、彼女に似合わない、人目を引くこの栗色の髪のせいではないかと疑い始めていた。両親を早くに亡くし、厳格な大伯母に育てられたせいで、時代遅れの貞操観念を植えつけられたのに、軽く見られがちだ。騙されて以来、恋に臆病になり、男性経験もまだなのに……。ある日、スザンナの前に、鼻持ちならない上司が現れる。冷たいグレイの瞳をしたやり手の上司ハザードは、新任式で彼女を見るなり小ばかにし、あからさまに嘲笑してきたのだ。遊び好きと決めつけられて、スザンナの頬に朱が散った。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2019年04月01日
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- 著者
- ペニー・ジョーダン
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- 訳者
- 小林町子
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- 定価
- 682円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-93938-8
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- 書籍番号
- HQB-938 (初版R-693)
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1946年にイギリスのランカシャーに生まれ、10代で引っ越したチェシャーに生涯暮らした。学校を卒業して銀行に勤めていた頃に夫からタイプライターを贈られ、執筆をスタート。以前から大ファンだったハーレクインに原稿を送ったところ、1作目にして編集者の目に留まり、デビューが決まったという天性の作家だった。2011年12月、がんのため65歳の若さで生涯を閉じる。晩年は病にあっても果敢に執筆を続け、同年10月に書き上げた『純愛の城』が遺作となった。