ハーレクイン文庫
愛の審判
セリーナは実父である著名弁護士の秘書に採用される。母と自分を捨てた父は娘と気づかない。父のもと頭角を現す弁護士のピアズは、何も知らずに彼女に激しいキスをして——。
亡き母は、著名な弁護士サー・ジェラルドの愛人だった。身ごもったまま巨額の手切れ金と引き替えに身を引いたが、セリーナはつねに自分の出自に悩み、劣等感に苛まれていた。それが足枷になり、男性を信じられないし、愛せなかった。ある日セリーナは運命のいたずらにより父の秘書に採用される。彼女の恐れと期待をよそに、父は自分の娘だとは気づかない。そして、さらなる苦悩もあった。若き敏腕弁護士のピアズに、父の愛人の座を狙う欲深な女だと思われてしまったのだ。セリーナの本性を暴くと言うと、彼は激しくキスをしてきて……。
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- 頁数
- 200頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2021年10月15日
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- 著者
- ペニー・ジョーダン
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- 訳者
- 大沢晶
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- 定価
- 550円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-01172-5
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- 書籍番号
- HQSP-289 (初版R-526)
1946年にイギリスのランカシャーに生まれ、10代で引っ越したチェシャーに生涯暮らした。学校を卒業して銀行に勤めていた頃に夫からタイプライターを贈られ、執筆をスタート。以前から大ファンだったハーレクインに原稿を送ったところ、1作目にして編集者の目に留まり、デビューが決まったという天性の作家だった。2011年12月、がんのため65歳の若さで生涯を閉じる。晩年は病にあっても果敢に執筆を続け、同年10月に書き上げた『純愛の城』が遺作となった。