ハーレクイン文庫
復讐は恋の始まり
恋人を死なせたという濡れ衣を着せられ、失意の底にいたリジー。魅力的なギリシア人実業家セバステンに誘われるまま純潔を捧げるが、彼は恋人の兄で…!?
部屋の片隅で、リジーは客たちの陰湿な陰口を聞いていた。私が恋人を死なせたというでたらめを、彼らは信じているのだ。そんな彼女を遠くから、熱く見つめるひとりの男性がいる。男の色香を滲ませる、ギリシアの大物実業家、セバステンだ。乞われるままにダンスを踊り、唇を甘く貪られると、孤独に耐えかねていたリジーは、彼の屋敷への誘いを受けた。しかし翌朝、あまりに無情な事実を知らされて、唇まで青ざめた。生まれて初めてベッドを共にしたのは、死んだあの人の兄だった。近づいたのは彼女を身ごもらせて、ぼろ屑のように捨てるため——。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2025年02月15日
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- 著者
- リン・グレアム
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- 訳者
- 漆原麗
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- 定価
- 600円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-72392-5
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- 書籍番号
- HQSP-449 (初版R-1890)
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北アイルランド出身。10代のころからロマンス小説の熱心な読者で、初めて自分で書いたのは15歳のとき。大学で法律を学び、卒業後に14歳のときからの恋人と結婚。この結婚は一度破綻したが、数年後、同じ男性と恋に落ちて再婚するという経歴の持ち主。小説を書くアイデアは、自分の想像力とこれまでの経験から得ることがほとんどで、彼女自身、今でも自家用機に乗った億万長者にさらわれることを夢見ていると話す。