ハーレクイン文庫

孤独なシーク
親が押しつける結婚や職場のいざこざから逃れ、魅惑の砂漠国バラカットで家庭教師をすることにしたジェーナ。だが教え子の父親は、なんと君主オマールだった!
家庭教師の職を得たジェーナは、中央バラカット公国の君主、プリンス・オマールの幼い娘たちに英語を教えることになった。オマールは妻を亡くして以来、二度と結婚はしないと宣言し、なぜか自らの兄弟とさえも縁を断ったという孤独で頑なな人物だ。前任教師がだれも長続きしなかったのは、そのためなのかしら?はたして不安は的中した。教育方針の違いで意見が対立し、オマールのあまりに尊大な考えに反発して、彼女は辞意を伝える。すると彼は平然としたまま、だが危険なほど瞳を光らせて言った。辞めさせたりはしない、1年間の契約を結んだのだから、と。
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- 頁数
- 224頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2010年06月01日
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- 著者
- アレキサンドラ・セラーズ
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- 訳者
- 那珂ゆかり
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- 定価
- 681円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-93307-2
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- 書籍番号
- HQB-307 (初版D-840)
カナダのオンタリオ州生まれ。10歳のとき『千夜一夜物語』に出合い、中東や中央アジアの言語や独創的な建築物、興味深い歴史に惹かれる。大学ではペルシャ語と宗教学を学んだ。華麗なイスラム文化の魅力がふんだんに盛り込まれた作品のほか、イングランド、ウェールズ、カリブ諸島などを舞台にした物語も描く。