ハーレクイン文庫

公爵のためらい
イタリアから帰郷した、“元”放蕩公爵ゲイリンは、10年前に一度だけ一夜を共にしたヴェリティと再会する。自分に似た娘を連れている彼女を問い詰めるが…。
「こちらはデイトン公爵よ」紹介された相手を見て、ヴェリティは激しく動揺した。記憶が瞬時によみがえる──10年前、デイトン公爵は社交界で放蕩者の浮き名を流していた。かねがね噂を聞いていたヴェリティの憧れの存在でもあった。そう、あれは公爵とちょうど同じ屋敷に滞在していた日、彼女が家の借金のために無理やり嫁がされる直前のことだ。最後の思い出にと意を決して公爵の寝室に忍び込んだのだった。長い時は流れたのに、彼は依然としてハンサムで魅力的だ。あの秘密は知られたくない……。彼女は娘を連れて逃げ出した。
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- 頁数
- 328頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2011年09月01日
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- 著者
- マーガレット・ムーア
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- 訳者
- 田中淑子
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- 定価
- 755円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-93392-8
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- 書籍番号
- HQB-392 (初版HS-267)
俳優のエロール・フリンに憧れ、『スター・トレック』のミスター・スポックに恋をした少女は、やがて謎めいた魅力的な悪漢をヒーローに仕立てたロマンス小説を書くことに夢中になった。カナダのオンタリオ州スカボローに夫と2人の子供、猫と暮らす。読書と裁縫が趣味。