ハーレクイン文庫

略奪された花嫁
かつてアリナーはパルバンの王子と恋に落ちたが、不信を募らせ帰国した。心の傷を抑え別の男性との結婚を決めるも、皮肉にも彼の赴任先はパルバンの隣国だった。
アリナーはイギリス人外交官と結婚するため、中央アジアの砂漠の国に来ていた。ふと隣接するパルバン王国を思い、彼女は複雑な気分になった。4年前、パルバン王国の王子カビアンとアリナーは恋に落ち、愛を育んだが、結局、身を裂かれるようなつらい破局を迎えた。それなのに今、西洋風のウエディングドレスに身を包み、アリナーは別の男性の隣で誓いの言葉を述べようとしているのだ。ところが突然、教会に白いローブをまとったシークが現れて、アリナーは強引に連れ去られた。なぜ、カビアンがここにいるの?
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- 頁数
- 296頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2012年02月01日
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- 著者
- アレキサンドラ・セラーズ
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- 訳者
- 安倍杏子
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- 定価
- 734円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-93424-6
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- 書籍番号
- HQB-424 (初版LS-120)
カナダのオンタリオ州生まれ。10歳のとき『千夜一夜物語』に出合い、中東や中央アジアの言語や独創的な建築物、興味深い歴史に惹かれる。大学ではペルシャ語と宗教学を学んだ。華麗なイスラム文化の魅力がふんだんに盛り込まれた作品のほか、イングランド、ウェールズ、カリブ諸島などを舞台にした物語も描く。