ハーレクイン文庫

悪魔と海
ふとしたきっかけで、大富豪ロシェと知り合ったサマ。義父の借金相手に身体を差し出すよう迫られたサマは、ある決意を胸にロシェの元に逃げ込む。
かつては“地上の楽園”に見えたクリストフォロ島──今のサマにとっては一刻も早く逃げ出したい場所だ。母が亡くなり、サマは冷酷な義父の経営するホテルで、ただ同然にこき使われたあげく学費さえ出してもらえないのだ。母と暮らしたイギリスへ帰りたい。彼女はその一心で観光客相手に似顔絵を描き、費用を貯め始めた。その日も仕事で港にいたサマは、妙な視線を感じて苛立った。海賊のような荒っぽい男。なぜ彼は私をあんな目つきで見るの?男はサマに近づくや絵をこき下ろし、強引に彼女を誘惑しだした。
-
- 頁数
- 224頁 / 文庫判
-
- 発行日
- 2012年04月01日
-
- 著者
- サラ・クレイヴン
-
- 訳者
- 高木晶子
-
- 定価
- 681円(税込)
-
- ISBN
- 978-4-596-93435-2
-
- 書籍番号
- HQB-435 (初版R-729)
イングランド南西部サウス・デボン生まれ。海辺の家で本に囲まれて育った。学校卒業後は地元のジャーナリストとしてフラワーショーから殺人事件まで、あらゆる分野の記事を手がけた。ロマンス小説を書き始めたのは1975年。以来、もっとも情熱を傾けているのは執筆だが、余暇にはレストランでの食事や観劇、欧州旅行を楽しむという。