ハーレクイン文庫

燃える砂丘
不思議な求人広告に導かれ砂漠の地を訪れたセーラ。シークの城に囚われるが、その理由が後継ぎを残すためだけと知って…。不朽のアラビアン・ストーリー。
モデルのセーラは不運な落馬事故によって片脚が不自由になり、仕事を失ったうえ、薄情な婚約者にも捨てられた。ある日、偶然開いた上流階級向けの雑誌に奇妙な広告を見つける。“資産家の話し相手として外国で暮らせる、若い英国人女性求む”なんでも広告主は砂漠の地ベニ・ザインの首長ということだ。ちょうど、つらい現状から抜け出したいと思っていたセーラは、新しい人生への期待を胸に、未知なる異境に降り立った。だがそこには、首長本人からの思わぬ出迎えの言葉が待っていた。「君はわれわれ砂漠の男に襲われたくて、ここまで来たのか?」
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- 頁数
- 224頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2009年09月01日
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- 著者
- ヴァイオレット・ウィンズピア
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- 訳者
- 石川妙子
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- 定価
- 681円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-93252-5
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- 書籍番号
- HQB-252 (初版R-14)
ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、14歳の頃から労働を強いられ、苦しい生活の中から“現実が厳しければ厳しいほど人は美しい夢を見る”という確信を得て、ロマンス小説を書き始める。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1988年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今もファンに支持されている。