ハーレクイン文庫

夏草のメルヘン
土地開発を進める大企業社長ランダルは、立ち退きに反対の少女マーシーを丸め込むため交渉に赴く。だが逆に天真爛漫な彼女に一目で心を奪われる。
おばの古い館を相続するため、マーシーはロンドンへやってきた。ロンドンの港湾地区はサクストン社が買収計画を進めており、高層フラット群の中でただ一軒残されたおばの邸宅と庭は、まるで時間が止まったかのような癒しの空間になっていた。開放された庭には近隣の人々が集い、いつしかマーシーは、みんなの人気者になっていく。だがそんな状況を、サクストン社の豪腕社長ランダルが見過ごすはずがなかった。買収の説得のためマーシーを訪ねた彼だったが、明るく純真な彼女に会うなり、すっかり魅せられてしまい……。【今月の究極:語り継がれる名作】
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2012年10月01日
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- 著者
- シャーロット・ラム
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- 訳者
- 藤波耕代
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- 定価
- 681円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-93470-3
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- 書籍番号
- HQB-470 (初版I-126)
大戦中にロンドンで生まれ、結婚後はマン島で暮らす。大の子供好きで、5人の子供を育てた。ジャーナリストだった夫の強い勧めによって執筆活動に入り、100作以上の作品を著す。2000年秋、多くのファンに惜しまれつつこの世を去った。