ハーレクイン文庫

最後の子爵
気づかずに同じベッドで一夜を過ごしてしまった、社交界一の伊達男ラリー子爵と、地味で堅実な令嬢ジェーン。二人は世間体のためやむなく結婚することに……。
ジェーンは姉夫婦の屋敷で眠りこんでいたところ、使用人の悲鳴で目を覚まし、ふと隣を見て愕然とした。義兄の親友で遊び人と噂のラリー子爵が横たわっていたのだ! どうやら昨夜屋敷にやってきた彼も手違いで同じ部屋に通され、朝になって使用人が、寄りそって眠る二人を目撃したらしい。この醜聞が広まれば、ジェーンは女として終わったも同然だ——事態を収拾するためにラリーが取ったのは“求婚”という手段。「どうか僕に、あなたを妻にする栄誉をお与えください」だがそう口にする彼の顔は、苦虫を噛みつぶしたかのようで……。
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- 頁数
- 360頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2012年12月01日
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- 著者
- デボラ・シモンズ
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- 訳者
- すなみ翔
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- 定価
- 776円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-93482-6
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- 書籍番号
- HQB-482 (初版HS-172)
日本では『狼を愛した姫君』でデビュー以来、ヒストリカルの分野でナンバーワンの人気を誇る作家。壮絶な戦いのシーンもある中世の物語と、社交界が華やかなイギリス摂政時代の物語を描き分ける。「どの作品も個性の際立ったものに仕上がるよう心がけている」と語る。米国オハイオ州在住。