ハーレクイン文庫

愛される価値
幼い頃に死んだと聞かされていた父親が最近まで生きていたと知り、シェリーはポルトガルを訪れた。だが義兄ジェームに遺産目当てと誤解され、罵られる。
幼い頃に母を亡くし、里親のもとを転々としてきたシェリーは、24歳のある日、思いがけぬ事実を知ることとなった。遠い昔に死んだと聞かされていた父親が、実は最近まで生きていて、ずっとシェリーを捜していたという。シェリーはいてもたってもいられなくなり、亡き父が暮らしていた異国ポルトガルへ向かった。到着した荘厳な館で彼女を迎えたのは、義兄のジェーム伯爵。伯爵はシェリーを見ると、冷酷な笑みを浮かべて言い放った——遺産目当てで現れた人間を歓迎する気はない、と。
-
- 頁数
- 200頁 / 文庫判
-
- 発行日
- 2012年12月01日
-
- 著者
- ペニー・ジョーダン
-
- 訳者
- 麻生恵
-
- 定価
- 681円(税込)
-
- ISBN
- 978-4-596-93485-7
-
- 書籍番号
- HQB-485 (初版R-688)
同じテーマから探す
1946年にイギリスのランカシャーに生まれ、10代で引っ越したチェシャーに生涯暮らした。学校を卒業して銀行に勤めていた頃に夫からタイプライターを贈られ、執筆をスタート。以前から大ファンだったハーレクインに原稿を送ったところ、1作目にして編集者の目に留まり、デビューが決まったという天性の作家だった。2011年12月、がんのため65歳の若さで生涯を閉じる。晩年は病にあっても果敢に執筆を続け、同年10月に書き上げた『純愛の城』が遺作となった。