ハーレクイン文庫

償いは残酷に
ローレルは15歳のときに義父に襲われかけ、それ以来、異性に心を閉ざしている。当時彼女を中傷し、人生を破滅させたジャーナリストのオリヴァが現れて…。
秘書のローレルは今日も野暮ったい服に身を包み、来客のために紅茶を運びに行った。同僚は容姿端麗な客だと騒いでいるが、彼女は何の興味もない。だがそれもその客の顔を見るまでのことだった。男の名はオリヴァ・サヴィジ——15歳のローレルが義父にレイプされかけて裁判になったとき、まるで彼女がそそのかしたように書き立てたジャーナリスト。その記事のせいでローレルの人生は破滅した……。あの悪魔がいったいどうしてここにいるの?
-
- 頁数
- 200頁 / 文庫判
-
- 発行日
- 2014年08月01日
-
- 著者
- ペニー・ジョーダン
-
- 訳者
- 安引まゆみ
-
- 定価
- 682円(税込)
-
- ISBN
- 978-4-596-93602-8
-
- 書籍番号
- HQB-602 (初版R-502)
1946年にイギリスのランカシャーに生まれ、10代で引っ越したチェシャーに生涯暮らした。学校を卒業して銀行に勤めていた頃に夫からタイプライターを贈られ、執筆をスタート。以前から大ファンだったハーレクインに原稿を送ったところ、1作目にして編集者の目に留まり、デビューが決まったという天性の作家だった。2011年12月、がんのため65歳の若さで生涯を閉じる。晩年は病にあっても果敢に執筆を続け、同年10月に書き上げた『純愛の城』が遺作となった。