ハーレクイン文庫

嘘は恋の始まり
義兄に泣きつかれ、ひき逃げ事故の罪をかぶったモーネイ。被害者の実業家ブラッドは、彼女をなじり、罪の償いとしてコテージで看病するように命じる。
モーネイは凍りついた。姉の夫が事故を起こし、逃げ去ったのだ。義兄に泣きつかれ、モーネイはやむなくその場をあとにしたが、助手席にいたモーネイには、男性の姿をはっきりと見てとれた。長身で黒っぽい髪、貴族的な顔立ちの洗練された紳士。ところが、その男、実業家ブラッド・ケンドリックもこちらの顔をしっかりと見ていた。翌日、良心の呵責からブラッドの病室に見舞いに行くと、男は、一方的に彼女を犯人と決めつけ、罪のつぐないを求めてきたのだ。モーネイは姉の家族を守るため、言いなりになるしかなかった。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2016年05月01日
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- 著者
- ジェシカ・スティール
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- 訳者
- 松村和紀子
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- 定価
- 682円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-93729-2
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- 書籍番号
- HQB-729 (初版R-938)
イングランド中部に、7人兄妹の6番目に生まれた。現在はウースターシャーの風光明媚で文化財に富んだ村に夫とともに住んでいる。公務員として働きながら夜の時間を執筆にあてていたが、夫の励ましを得てフルタイムの作家となった。一番の趣味は旅行で、メキシコ、中国、香港……と、取材をかねてさまざまな国を訪れている。