ハーレクイン文庫

裁きの日
ラークは横領の濡れ衣をきせられ、働き口を失い、アパートさえ追いだされる寸前だった。そこへ裁判中にラークを追いつめていた、弁護士ウルフが訪ねてくる。
いとこが会社のお金を横領して自殺した。しかも息をひきとるまぎわ、ラークにそそのかされたと偽りの証言を遺し、彼女は窮地にたたされたのだ。裁判で、会社側についた凄腕弁護士ジェームス・ウルフの徹底的で冷徹な態度、容赦ない攻撃にラークは憎しみすら覚え、泣きくずれたかった。だが意外にも、会社側が訴訟をとりさげ、ことなきをえた。しかし、評判をおとしたラークには働き口もなく、いまやアパートさえ追いだされそうになっている。そこへ、皮肉たっぷりに唇を歪めたウルフがたずねてきた。
-
- 頁数
- 208頁 / 文庫判
-
- 発行日
- 2016年05月01日
-
- 著者
- ペニー・ジョーダン
-
- 訳者
- 小林町子
-
- 定価
- 682円(税込)
-
- ISBN
- 978-4-596-93731-5
-
- 書籍番号
- HQB-731 (初版R-706)
同じテーマから探す
1946年にイギリスのランカシャーに生まれ、10代で引っ越したチェシャーに生涯暮らした。学校を卒業して銀行に勤めていた頃に夫からタイプライターを贈られ、執筆をスタート。以前から大ファンだったハーレクインに原稿を送ったところ、1作目にして編集者の目に留まり、デビューが決まったという天性の作家だった。2011年12月、がんのため65歳の若さで生涯を閉じる。晩年は病にあっても果敢に執筆を続け、同年10月に書き上げた『純愛の城』が遺作となった。